ネガティブスのブログ

死ぬまでにしたいことを書いていきます

4.山に登る

さて、皆さんは山に登ったことはありますか?

私は大学生の時に2回登りました。

悲しい程に体力がないので登るたびに「許して・・・許して」と言いながら登っています。

 

しかしね、山登りは凄く良くって、煩悩が取り払われるんですよ。

私は煩悩に支配されるたびに登っています。

1回目は好きな人に好きな人がいることが分かった時

2回目はものすごく好きだった人に告白する前に振られた時

 

ものすごく心が苦しい時に物理的にも苦しみながら山に登り、頂上まで来た時には悟りを開いているので「もう男なんていらない!」なんて言って転がり落ちるように山を下りていくのがいつものパターンです。

 

そして帰ってきたらまた悲しくなって布団に包まってメソメソ泣くわけですが、それくらい山登りはいいのです。

 

 

そして社会人になった今、人生が辛いです。

もうすぐ30歳になるんですが、彼氏はいません。

婚活はからっきし上手くいってないです。

そしてどんどんと結婚していく友達、出産する友達、家を買った友達。

私は焦りに焦っていました。

 

自分だけが取り残されていく恐怖に震えていた時に私は閃きました。

 

そうだ、山登りをしよう、と。

そうと決まればさっそく登るとしましょう。

 

同じく人生に疲れている友達を呼び、私の住んでいる県で有名な山に登りにいきました。

 

人生に疲れている友達は伊藤(仮名・女性)です。

伊藤とは学生時代からの友達で、付き合いがとても長いです。

伊藤も結婚しておらず、結婚するつもりもないそうです。

ただ、同じように人生に疲れているので山登りするにはピッタリです。

「人生に疲れたから山登りしないか?」とLINEを送るとすぐに「ええで」と返ってきました。

持つべきものは人生に疲れた友達ですね。

 

 

私「ほな伊藤。登ろうか」

伊藤「おうよ」

私と伊藤はひたすらに山を登り続けました。

 

そして登り始めて10分ほど経って伊藤が言いました。

伊藤「なあ、もう帰らないか?」

私「馬鹿野郎!早すぎるわ!」

伊藤「キャッキャ」

 

そこからまた登り続けて10分。

私「なあ、ロープウェイあるで。これなら頂上まですぐや」

伊藤「馬鹿野郎!自分たちの足で登りきるって決めただろうが!」

私「キャッキャッ」

 

ふざけながらもどんどんと登っていきます。

伊藤とは波長がとても合い、きっと喋り倒している間にすぐに頂上に着くだろうなと思っていました。

 

私「・・・」

伊藤「・・・」

 

無理。どんどん体力が奪われて会話が無くなる。

私も伊藤も30歳になりますからね。

普段から運動をしていて筋肉盛り盛りの二人だったきっと優雅に登ることができたでしょう。

お互いの上腕二頭筋を褒めながら頂上に駆け上がることができたでしょうが、現実は怠惰な生活を繰り返しそれなりに体がぷにっている人間が二人です。

 

私「許して・・・許して・・・」

伊藤「畜生・・・畜生・・・」

私は十代後半、二十代前半で山登りをしたことがありますが、その時も結局はこうなっていたので、若くても体力が無いと苦しいものは苦しいんだなと思いました。

 

会話も弱音だけになりながらも頑張って頂上まで登り、私たちはベンチに腰をかけました。

 

私「最高の景色や・・・」

伊藤「素晴らしい・・・」

 

いつも山登りをする度に思うのですが、本当に頂上から見える景色は最高です。

マジで心が洗われるってやつです。

 

私「人生頑張ろうな」

伊藤「うん。私も明日からまた頑張れそう」

 

山に登ったからと言って何かが解決するわけではありませんが、なんだか頑張れる。

そんな効果が山にはあるのです。

 

そして本当は歩いて山を下りる予定でしたが疲れていたのでロープウェイに乗りました。

今までの山登りはお金が無くて毎回転がり落ちるように降りていたのですが、今回は優雅にロープウェイに乗ってしまいました。

 

私「これが大人になるってことか・・・」

伊藤「私達も成長したな」

ロープウェイの中から景色を眺め、私たちの山登りは終わりました。

そのあとはカフェに入り特大のケーキを食べました。

これからも人生頑張ります。

 

得たこと

・体力がないと山登りはきつい

 

・お金があるとロープウェイに乗れる

 

さようなら